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アルティメット初心者が行うべきキャッチの方法と練習法

アルティメット初心者のための基本中の基本のキャッチ方法

今回もアルティメットを始めたばかりで、経験年数1〜2年くらいの方に向けた内容である。

今まではスローを取り上げてきたので、今回は点を取る要となるキャッチについて、解説したいと思う。

フライングディスクは大好きなんだけど、どうも上手く取れないな〜とかディフェンスされちゃうな〜というアルティメットを始めて間もない方は是非参考にしてほしい。

まずはアルティメットのキャッチにおける基本中の基本、ハサミどりのコツを紹介します!

アルティメットはルール上一人では勝てない、だからキャッチが大事

キャッチのノウハウをお伝えする前に、前提として認識していただく大事なルールがアルティメットにはあります。

それはアルティメットはルール上、一人では絶対に勝てないルールになっている、ということです。

例えば野球では一人でもルール上勝てる。
オオタニさんがピッチャーとして27個全てのアウトを三振で取り、1本ホームランを打てば勝てる。エースで4番がいれば勝てる。
オオタニさんがいれば勝てるのが野球。

サッカーも一人でゴール決めまくれば勝てる。バスケやバレーだってルール上(それが不可能だとしても)は勝てると言えるスポーツはある。

しかしアルティメットは違う。

ルール上、一人では勝てないルールになっているのだ。
オオタニさんがいても勝てないのがアルティメット。

例をあげると、アルティメットはフライングディスクを投げ、飛んでいるディスクをエンドゾーン内でキャッチすると1点をとなるが、

この時投げた人と取る人は別人でなければならない。

フライングディスクを投げた人が取るとその場でターンオーバーとなり攻守交代である。

そう、アルティメットは一人では点が取れないスポーツなので
絶対に仲間の協力が必要となるようルールの面でも設計されている。

さらには楽しむこと、プレイヤーがお互い気持ちよくプレーできるように振る舞うことをルール化している。

日本人は競技とスポーツをつい同じとしてとらえている方も多いと思うが、
アルティメットは仲間と楽しんで協力してゲームを進行させるスポーツであると言える。

そして自分を活かすことは仲間を活かすことと同義であり、活かすためにはお互いの理解が必要であり、理解のためには言葉や表現によるコミュニケーションが必須であることがわかっていただけると思う。

アルティメットの基本キャッチのハサミどり、上達のため考え方とコツ

キャッチの重要性はわかったが、具体的にどんな場面でどんなことに気をつけてハサミどりを行えば良いのだろうか?

キャッチが上手くなるために、まずはキャッチを原理から考えよう。

アルティメットにおけるキャッチとはどんな状態か?

キャッチしている状態とは、空中で回転しているフライングディスクの回転を止めるだけの摩擦力を加えることで、ディスクの回転を止めた時にキャッチとなる。

実はルール上のキャッチの定義でも ディスクを保持し、ディスクをコントロールできる状態になった時に初めてキャッチしたと定義されている。


そのため少し触って回転したままであったり、野球でいうファンブルしている状態はキャッチとみなされないため、ディスクの回転をしっかり止め、
自分がディスクをコントロールできる状態になっているかを意識することが必要である。


ハサミどりは最もポピュラーな取り方で、両手を地面と平行に上下重なるようにしてフライングディスクを挟む事からまさにハサミどりと言われている。

ちなみにアメリカではクロコダイルとかアリゲーターキャッチと言われているらしく、
まさにワニのようにディスクを手で挟むことからきているらしい。

次にどんな時にキャッチミスをしてしまうのかを考え、このパターンを改善した方法を紹介する。

キャッチミスパターンはいくつかあるが

①ディスクを挟むタイミングが合わず、早く閉じてしまったり、遅く閉じてしまったりするケース

②待ち構えている手と飛んでくるディスクの位置がズレているケース。タイミングと場所がズレているケースが2つ。

③大事に取ろうとして体に近いところで取ろうとするとディフェンスにカットされてしまうケース。

この3パターンががハサミどりにおける典型的なミスパターンと言える。

筆者が考案したこの3パターンの改善方法は
挟むタイミングを間違えても取りやすく、ディスクの軌道がズレても取りやすく、ディフェンスされにくい方法である。

アルティメットにおけるキャッチミスを無くす方法

結論から言うと、

ディスクを取るために前に手を伸ばした際、上側の手はディスクの上のスペースに差し込むイメージで、ディスクを上の手の手首あたりに収まるように手を伸ばし、下の手だけを動かして挟む。

文章だけだとすげーわかりづらいと思うが、なんとかイメージしてほしい。

ステップにすると下記の通りだ。

①ディスクが飛んでくる
②ディスクを取るであろう位置の上側に手を差し込むイメージで手を伸ばす
③差し込めたら上側の手首のあたりにディスクが収める感じで下の手で押さえる

こうする事で、一つ目のミスである、手を閉じるタイミングがずれるミスは両手を動かして、ある一点でのみディスクを取ろうとするためであり、上に差し込んだ手に下の手だけ動かして押さえる事でディスクを挟むある一点が動くことを防ぐことが出来る。

二つ目のミスの挟む位置がずれるのも両手で挟む!という意識から、ディスクの上に手を差し込む!に変わるので挟む位置がズレにくくなる。

三つ目のミスのディフェンスにカットされるパターンだが、手を差し込んでいく意識なので必然的に前で取ることになるのでディフェンスにカットされにくくなる。
そしてディスクを手首に収める意識のためこちらも前で取ることになるのでディフェンスを防ぐことができる。

アルティメットにおけるキャッチがルール上でも重要なプレーであり、チームを勝利に導くためにはキャッチの上達がマストであることがわかってもらえたと思う。

その中でも基本中の基本であるハサミどりを起きがちなミスを改善する方法の紹介であった。

常に改善することを意識して取り組んで行くと良いだろう。

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