アルティメット

アルティメットの大阪スピリッツ前キャプテン…(省略)2019年にやろうと思っていたことその2


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2:自立した組織

前回の続きでキャプテンとして2022年のアルティメットクラブ選手権ベスト8を目標に、
2019年はこれしよう!!というテーマがあったのでそれを書いている。

自立した組織とはこれはスポーツにありがちな、その他の経済的サポートを受けることを目指すのではなく、
アルティメット本来の価値のみで資本主義社会でも勝てる=稼げる組織にし、経済的な問題が解消ないし軽減すれば、よりアルティメットのプレー改善のために時間を費やすことが出来ると考えたためだ。

またなぜスポーツの資金調達方法がスポンサー一辺倒のように感じるのは数十年前の日本企業の状況に関係がある。
それは日本企業が世界的に勝っており、お金があったからだ。
スポンサーマネーが強い時代があったのだ。
ただしこの失われた20年で企業の力が失われたことは周知の事実である。
今後はスポンサーマネーでも放映権(ダゾーン)でも無く、次の資金調達、むしろ資金を作り上げていくことが必要な時代だと認識している。

現在の日本のスポーツ業界の市場規模としては2015年5.5兆円あり、日本政府は2025年には15.2兆円までひきあげたいとしていることはご存知の通りかと思う。

資料参照http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/30/05/__icsFiles/afieldfile/2018/05/31/1405699.pdf

この15.2兆円を達成するにはこれまでの他のメジャースポーツと同じような活動をしているだけでは当然ながらレッドオーシャンに巻き込まれるわ、少子化による減っていくπの取り合いになるわ、なかなか厳しい戦いが待っているとみている。

そのため大事なことは戦略を立てること、それも弱者の戦法だ。

巨人と同じようなことをしてもそれは巨人にしか実現できないこと。
では我々マイナースポーツのフライングディスク従事者にしかできない弱者の戦略があるはずだと思う。

冒頭の資本主義社会で勝負するとはつまり稼いでいくということ。

資本主義社会はご存知の通り、価値の交換により成り立つ社会である。
稼いでいくとはより良い価値を届け、対価としてお金をいただくということだ。

稼ぐというと何か奪うようなイメージをするかもしれないが、そうではない。
適切な価値をつくり、それを資本主義社会に持ち込んで交換する行為だ。

そう、今までの教わったことを忠実に完璧にこなすことでは無く、
自分で考え、自分で設計し、自分で作り上げ、自分で広め、全て自分でやっていくことが求められるのである。

現在のアルティメッターのほとんどは雇用されており、自分の時間を雇用主に提供し、
対価として給料をもらっているためなかなか稼いでいくマインドにならないので
ここから変えていけたらよいなと思っていた。

しかしチャンスはたくさんある。アルティメッターの職業は多種多様であり、
本業を上手く活用し、実はアルティメッターの活動に転用できる機会があるのだ。

例としては試しに当時の居住地区である大阪府高槻市でナイトアルティメットを企画したところ、
実は市役所員にアルティメッターがいて、、ということがあった。

まずはアルティメッター向けのサービスや商品でも良い、大阪スピリッツとして資本主義社会に提供するサービスを本気で考えて、チャレンジしようと思っていた。

企画も全く考えていなかったのでチームメイトにはマインドから変えてもらえるよう働きかけていくしかないなーと思っていたが、自分たちで稼げる=自立した状態になればいろいろメリットがある。

マイナースポーツチームが自立した組織になった時のメリット

まずスポンサー名がたくさん書かれたダサいユニフォームを着る必要がなくなる。

アルティメットが今後普及し競技人口が増えた未来に、他のメジャースポーツが着ているスポンサーが無作為に配置されたユニフォームは着たくないだろう。

しかしこれはスポンサーマネーを否定しているわけでは無く、チームと企業が対等な立場でスポーツの価値と企業価値をもっと良い形で融合していく必要があるよってことが言いたい。

せっかくお金使うなら全力で活かし切ろうってことね。

これは前記事のブランド化にも当てはまるが、ユニフォームのデザインや色と調和しないスポンサーネームはカッコよさを殺すことになっていて非常に勿体無い。

特にメジャースポーツだがプロ化してまもないチームによく見られる(自分たちがプロでもないの言っている自覚はある)

だからこそ、逆にフライングディスク従事者は自分たちで稼がねばならない。
自分たちの未来は自分たちでつくる必要がある。
戦わねばならないのだ。そして勝つ=稼ぐ。

ただし、企業普及の追い風になる、スポンサー契約は有効な一手であると思うので
上記のカッコよさは殺さないように企業と調整していった方が良い。
何事も掛け算にすると爆発する。

スポーツの魅力+チームの特徴+スポンサーではただ足しただけ。

スポーツの魅力×チームの特徴×スポンサーと考えてお互いにメリットのある関係性を築くことが大事。

二つ目のメリットは 資金力=練習の質向上=競技力向上につながるから。

ユニフォーム類への負担減、雨でも場所を抑えられる、お金を気にせず場所を予約できるようになれば、練習への参加率もあがり、必然的に競技力向上につながる。


それに実力と資金力のあるチームには自然と人が集まるなど、好循環が生まれていくと思う。

大切なことはマインドを変えていくことにある。

生まれてから義務教育を終えた大半の人が「与えてもらうことが当たり前」の消費者マインドに侵されている。
消費者マインドで誰かに与えてもらうのを待って、愚痴を繰り返すのであれば、無いものは作ればよいの生産者マインドへ切り替えていき、そんな人が増えていくとより業界は活性化していくのではないかと思う。

そのお手本、ファーストペンギンになるべく大阪スピリッツのキャプテンしては2019年はブランド化と自立した組織を目指したチーム作りをやりたいと思っていたなぁ、という思い出話でした。