フライングディスク競技の一つ、アルティメットをビジネスにするにはどうすれば良いかを考えていこうと思う。
ビジネスとは何か?から考えて、筆者の勝手な結論を述べる。
大事なのはその行き着いた答えが「唯一無二」だと思わないこと。今回はこの答えに行きついたがまた別の機会で掘り下げたら別の答えに行きつくかもしれないし、また別の誰かも別の答えにいきつくかもしれない。
個人的な答えはすでにまとまっていて、結論から言うと10年内の目標は「プロ化」を進めるべきと結論付けている。
というわけで掘り下げていこう。そもそもビジネスとは何か?この社会はどのように成り立っているか、その中でスポーツの立ち位置はどんなもので、主にどんな役割か、そしてアルティメットは?
・ビジネスとは
・社会の成り立ち
・スポーツの立ち位置と役割
・そしてアルティメット
社会の成り立ちとビジネスとスポーツの関係
現在日本及び世界の大体の国は資本主義をとっており、価値と価値を交換して生きている。
つまりビジネスとは価値の交換を生む場所であり、方法である。
原始時代は物々交換しており、価値=モノそのもであったが、それは食べ物などの保存できないモノであったからで、次第に貨幣を生み出し、価値を保存できる形にした。
ビジネスは社会に価値を生み出す手段として機能し、それに付随し、労働が生まれた。
労働は交換である、時間との引き換えに賃金を得る。
生きるために人類は労働せざるを得なかったが、人類の生産性が爆発したターニングポイントを迎える。
それが18世紀後半に起きた産業革命で、産業革命以後、人類が労働から解放されるときを迎えた。
生きるためだけに生きていたことからの解放、つまり労働以外の別のこと考える余裕=余暇が生まれたである。
ビジネスが増え、生産性があがり、良質なモノが作られ、インフラが整えられ、それが世界にいきわたると次第に、生きるためだけの労働以外を考えることが可能になったということだ。
その余暇で生まれたのがスポーツだ。
テニス、ゴルフ、クリケットなどは富裕層、サッカーなどは労働者層のスポーツとして独自の進化をしていった。 (諸説あり)
ではオリンピックはどんな立ち位置?と疑問が出るが今回は省く。
スポーツは人生に彩りをもたらすものの一つとして広まり、20世紀以降は特にその多様性も顕著になっている。
スポーツの立ち位置と徳川家康
日本でスポーツは健康と関係があると気づいて実践した人物として著名なのは徳川家康ではないかと言われている。
当時の武士はいわゆるニートである。日々の鍛錬は武士の務めであったが、人間の生死にかかわるものは生産していない身分であり、戦や鍛錬以外の肉体労働はしていなかった。
そのため特に戦がない時代になるとニートらしい生活を送ることとなったらしい。
徳川家康は元亀天正のいわゆる最も戦の激しかった戦国時代に生まれており、天下統一を狙うためにある戦略を立てていた。
それが「長生き」である。
つまり健康でい続けることで、自然と競争相手が弱体化していく戦略である。
具体的な方法として、徳川家康は鷹狩りを好んだとされており、鷹狩りとは今でいうハイキングに近いものであった。
壮齢になると鍛錬をする機会が減り、いわゆる運動不足になる。
そこで鷹狩りをして野山をかけ、運動することで健康を維持することが長寿の秘訣と見たのだ。
余談ではあるが、徳川家康の健康意識の表れととして、当時戦には必ず夜伽(いわゆる女)には自分の側室を連れていく習慣があった。
当時の大名は戦で現地の女性と関係を持つことが習慣となっており、これが原因で梅毒などの性病にかかり、命を落とすケースがあった。黒田官兵衛や加藤清正もこれが原因らしい。
徳川家康は性病にかかっていないことがわかる側室しかつれていかないため当時の常識とは外れた行動であったが健康意識の高さが伺えるエピソードである。
話が逸れまくっているが、スポーツは近現代になり、戦も少なくなり、食料などの生産性も高まることで、生死のことを考える以外の時間が生まれたことで、健康意識の高まりにより庶民でもスポーツを行う、楽しめるものが必要となってきたのだ。
アルティメットはどんな立ち位置なのか?
ではアルティメットはどんな立ち位置かというと、競技人口約5,000人の世界一を目指せる団体競技と言える。
それはプレイヤー側にもビジネス側にもチャンスの多いスポーツとも言い換えることができ、資本主義の中で価値を提供することで成長曲線を二次曲線にすることができるはずだ。
資本主義は価値の交換で成り立っている社会で、アルティメットの価値は「相対的」なものであり、「絶対的」なものでないと認識しておく必要があるが、価値と感じることを箇条書きにしてみる。
・世界一が狙える種目
・団体種目
・成熟期はこれから
・広告宣伝の媒体が4マス以外にある/SNS、動画などと相性が良い
上記メリットからどんなポジションをとっていくかが重要と思うが、競技面の成熟の必要性からプロ化の優先度が高いと考える。
アルティメットは認知/関心のファネルから検索/検討のフェーズに大きな溝があり、フリスビーは大体の人は知っており、現在では体育の授業でアルティメットをやったり、ドッチビーはさらに普及が進んでいる。
5年計画でプロ化を目指し、競技力の向上をしつつ、認知関心を高め、潜在的な検索/検討ユーザを地道に増やしていく必要があると考える。