2019年6月に第4回若葉杯 関東新人アルティメット大会のアドバイザーを務めさせていただいた。
その所感を簡単にまとめたいと思う。
まず若葉杯 関東新人アルティメット大会とは関東の学生連盟いわゆる学連が主催する大会で、ジュニアカップの昇華verと思ってよいと思う。
学生だけで企画運営する大会で関わっている大人はほとんどいなかったように思う。お手伝いとして茨城や宮城からかけつけた大先輩もいらっしゃったがそれはごく少数であった。
当然グランドの確保等々の事前準備には大人が関わっていることはあると思うが、当日の運営はほぼ全て学生が行う大会となっている。
場所は千葉県リソル生命の森となっており、宿泊施設とグランドが併設している施設で、
第一グラウンドと第二グラウンドで合計コートは4面取得していた。
アルティメットはプレイヤー以外の多様な関わり方が出来る
アルティメットとの関わり方はプレイヤーだけではないことを強く主張したい。
今回茨城と宮城から運営応援に来た社会人さんは自分が運営サポートをするということだけで、
貴重な土日休みを費やしたことになる。
はたから見ると狂気の沙汰なのではあるが、アルティメットはプレイヤーとして以外の関わり方があるんだなぁと実感した次第だ。
メジャースポーツと言われる野球ではすでに大会等の運営方法が確立されているので関わり方がプレイヤーに特化するのではないかと思うが、アルティメットなどのフライングディスク競技ではプレイヤーはもちろんだが運営自体に関わったりするなどスポーツビジネスのメインフィールドであるオフラインのイベント運営経験が出来るメリットがある。
またイベントの種類もアルティメットに限らず、フライングディスクの公式競技12種目からイベントの構成を考えることが出来るため、あらゆる世代が楽しめる、どんな条件でも楽しめるのがフライングディスクの魅力でもある。
アルティメット観戦に必要な目線 アドバイザー編
アルティメットの場合、ゲームアドバイザーという資格がありゲームを円滑に進める且つアルティメットの精神であるスピリット・オブ・ザ・ゲームを実現するために採用されているが、ここでのアドバイザーとはゲームアドバイザーのことではなく、コーチでもない立場だ。
第三者的な目線でアドバイスを行う立場としてアドバイザーと言っているだけなので、先輩後輩バイアス無く、今までの試合を見ていないがゆえに現状をそのまま伝えることが必要であった。
基本的に女子チームを見ることになったのだが、複数大学の混合チームであったり、人数が少ない問題は続いていくだろうと思う。
しかし確実に競技人口増加のすそ野は増えているのでアルティメットを始めるきっかけを大学の新歓シーズンだけでなく、接点を持てるチャネルを増やしていくことが必要だと感じる。
特にユース世代の育成はそのきっかけチャネルが増えることになるため、大学生の大会よりもユース育成が急がれるのはそのせいだと思われる。
複数大学の混合チームを見ているとまったく声が出ておらず楽しくアルティメット出来ていないな、と感じたのでまずこの場にいる目的はなんだったのか?をチームで話してもらうことにした。
何のためにあなたたちはわざわざこの千葉の地(リソル生命の森)まで来ているのか?
どんな大会にしたいのか?を考えてもらい、この大会限定のチームかもしれないが、「チーム」として参加することの重要性を感じてもらえることが必要であった。
結果的には自分たちでこの大会をどんな大会にするか決め、最終的には勝利を手にすることが出来ていたので、この経験は今後も活かしていただきたいと思う。
アルティメット観戦に必要な目線とはまず第一のその場に集中できているか?が重要である。その場で集中している状態とは心から楽しい!と夢中になれている状態のことを指しており、楽しめない要因がないのか?を掘り下げることが必要である。
集中できる状態になって初めて、どんなプレーが良かったのか悪かったのかという話に移ればよいだけであって、アルティメットはプレーを楽しむことをルールに明記しており、アルティメットを形作る重要な要素だからである。