スポーツ

マイナースポーツ業界のアルティメットの今後を少しだけ考える

2記事連続で2019年も大阪にいて大阪スピリッツのキャプテンだった当時(2018年10月)に考えていた2019年構想を書いてみたが、
今までの関係者とは違うアルティメットとの関わり方をクラブチーム単位でしていきたいし、
その必要性をしみじみ感じていたんだなぁと思う。

獨協大学でアルティメットに出会ってから約15年ほど経ち、
競技人口は増えているものの競技環境と競技レベルはほぼ変わっていないと感じており、
どんなところを変えればよいのかなーと考え始めたのが2016年とか2017年くらいからだ。

プレイヤーとしてのピークが過ぎ、脂がのり、むしろ脂が落ちなくなってくるとプレイヤー以外の関わり方も考えにゃならんと直面した時期でもある。

そこに直面した結果、アルティメットだけでなくフライングディスクの発展を考えると、
プレイヤーがプレイヤーとしてだけ関わることがケースが多く、
プレイヤー⇨それ以外のアルティメットの関わり方を増やしていく必要があることを実感したのだ。

具体的に言えば、プレイヤーとは消費者だ。自分の余暇の時間をアルティメットに費やし、色々な体験を楽しんでいる。
自分を楽しませて終わりってこと。

プレイヤーが増えることでそれはそれで良いことだが、
それだけだと余りにも業界の成長速度が遅く、実際に10年前と競技環境や競技レベルはほとんど変化していない現実があったのでマインドから少しずつでも変えていこうと思っていた。

幸い、大阪スピリッツは日本でもTOP3位にコンスタントに入るチームであったため
その日本TOPチームが積極的に改革に乗り出すことで、業界の動きをけん引する狙いもあった。

スピもやってるし、うちもやってみるか~とか思ってもらえたらよいし、なんならノウハウも共有していけたら(狭い業界だしね)相乗効果も大きいだろうな、と。

ツイッターなどのSNS運用もその一環であり、例えば技術的なことをつぶやけば、まだOBもいないような新興チームの成長の手助けになるし、イベント等を企画して新興チームと接点を持てば、
より成長が加速されるだろう。

このブログもささやかな一助になれば幸いである。

既存の学生チームに対しても同じことが言えるし、何より熟練者が伝える立場を経験する良い機会になるし、何より今までは協会が企画したイベントを消費するだけであったのが自分たちで無い物を作り上げていく=生産者の活動が出来るようになるのだ。

実社会においてもフリスビーをプレイするだけ、というのは部活動と変わらないし、
部活動は長時間労働者を生み出す基礎カリキュラムに成り下がってしまっているし、
資本主義社会で豊かになるためには価値を生み出す立場=生産者とならなければならない。

仕事しんどいしんどい言って、

趣味でフリスビーしてストレス解消だけではもったいないよな~と思わない??

今後は単純労働はAIに置き換わるし、
現にいろんな所に働き方改革の影響があってどんどん嫌々やるような仕事はなくなっていく。

そもそも長時間労働はモノづくり日本と言われていた製造業で儲かるためのビジネスモデルであり、長時間労働で世界に勝てなくなってきた日本の製造業にしがみつくよりも、
各人が好きなこと/得意なことで新たな価値を生み出していける社会にして、
製造業以外の次の柱となる産業を育てていくのだ。

超効率化された社会では暇な人がい~っぱい発生する。

製造業にとって代わることは難しいかもしれないが
スポーツはその時間が生まれた人のために上質な暇つぶしを提供する可能性を秘めている。

そこでいきなりハイ、新しいサービスを出してくださーいと言われても、すぐには出せるわけはない。

だから2019年のうちにそのサービスを産み出せるマインド、必要基礎スキルを大阪スピリッツでなんらかの生産者にチャレンジすることで来るべき社会に備えていきたいと思っていたのだ。

当然ながら他のスポーツやほかのゲームとかの娯楽よりはだいぶ遅れているのはわかっている。

でもやらなきゃ始まらない。