スポーツ

アルティメットにおけるミドルやディーププレイヤーが意識しておくと良いキャッチ方法

基本中の基本として前回はハサミどり 紹介したが、今回はミドルのより高度なキャッチ方法のコツを紹介したいと思う。

アルティメットはミドルに限らず、レシーバー(スローを取る側)はかならずキャッチしなければならない。

アルティメットのルール上、パスを繋いでゴールを目指し、キープし続けることでブレイクチャンスを狙っていくことになるので、いかに確実にキャッチしていくか、は試合を決める重要且つ基本的なプレーである。

またオフェンス有利のアルティメットでオフェンスでTOが起きてしまうと全日本選手権や世界大会などの高レベルなゲームの場合、TOを取り返すことが難しくなるからため、なるべくディフェンスにカットされないよう、特にミドルやディープポジションのプレイヤーは腕を伸ばし、体の前方で取ることが必要になってくる。

全日本選手権本戦レベルになるとディフェンスを完全に振り切れず、それでもギリギリ取れるようなプレーになることが頻繁にある。

ミート時に前で確実に捕るためのコツとしては手を伸ばした時に「第二関節がディスクに当たる」ことを意識すると良い。

フライングディスクを体の前で捕る時に必要な意識

キャッチは根性と言われることがあるが、たいがいは意識で決まってくると経験則上感じることがあるが、意識して行うことが無意識で出来るようになることが練習の意味であり、科学的で健康的なことであると思う。
アルティメットにおける前で捕るとはディフェンスにカット(TOを起こさせない)させないために必要ことであり、投げられたスローは死んでも捕る、仲間がつないだディスクは絶対に捕るという意識が少なからずあると思うので、技術の一助となれば幸いである。

「第二関節がディスクに当たる」ことを意識する、前に、第二関節がどこか?の確認であるが、爪に近いほうが第一関節、手のひらに近いほうが第二関節となる。

第二関節がディスクに当たる意識とは指先でディスクを捕るのではなく、手をグローブのように見立てて捕りに行くということだ。

まっすぐ立ってそのまま両手を前に出し、手のひらを自分とは反対側へ出し、「熊手」をイメージするとわかりやすいかもしれない。

手を「熊手」にして第二関節がディスクに当たるような意識で捕りに行くのが本記事のミドルがやディープといった点を取るポジションのプレイヤーに必要な基礎的なコツになる。

空中でのフライングディスクの捕り方のコツ

前で捕る時は熊手にして第二関節をディスクに当てにいくことはわかったが、ミドルやディープの仕事は前で捕るだけではない。

点を取るためには空中戦、上競り(うわぜり と読む)をして、ゴールに走り込んだ自分に対して打たれたシュートをより高いところでキャッチする必要がある。

この時のポイントは「ディスクの回転の向き」を投げられる前から意識してゴールへ走る必要がある。

ディスクは回転を止めることが必要だが、回転している方向と同じ向きで触ろうとするとより回転をかけるだけになり、ディスクの回転は止まらない。

そのためディスクの回転を止めるには、回転と逆の向きになる場所を触っていく必要がある。

ディスクの回転の向きは、アルティメットの基本的なスローではバックハンドスロー、フォアハンドスロー(サイドスローともいう)の2種類で、どちらも回転の向きが違うことはわかるだろう。

スローワーが投げる前にどちらのフォームで投げるかは目視や相手DFなどのシチュエーションでわかると思うので走る前に、「ディスクのどこを触るのか?」を明確に意識すると良い。

上競りのキャッチのコツも前項の前で捕る時と同じで、手の第二関節をディスクの回転と逆になる場所に当てにいく となる。

手を熊手にしてディスクの回転を止めるためにガンガン第二関節をディスクにぶつけていこう。